院長ブログ

山本耳鼻咽喉科(東京都町田市)院長によるブログ。
小児科か耳鼻科か
小さいお子さんの保護者の方からよくある質問です。
「鼻風邪をひいたときに小児科と耳鼻科とどちらを受診したらいいのでしょうか?」
フムフム、例えば、鼻が出ていて耳を痛がっている場合には耳鼻科になるでしょうし、また鼻はひどいけど咳はもっとひどいとか、発熱、腹痛、下痢、嘔吐など全身症状を伴っている場合には小児科になるでしょう。
このように症状がはっきりしていればイメージしやすいのですが、鼻も咳もそこそこひどくて、耳が詰まったとかかゆいとか何となく気にしている様な「微妙」な場合もありますよね。赤ちゃんだとしゃべれないから余計にわかりにくい、うーん・・
私としては「迷ったら小児科と耳鼻科を両方受診してください」というのが本音です。
理由は、ある症状、病態に対して、アプローチする角度と対応できる領域が小児科と耳鼻科で異なるからです。そもそも両者は全く違う診療科なのです。
例えば「咳」を例にとります。小児では鼻汁が奥で絡んで咳になることが多いです。耳鼻科で鼻の治療をすると咳も改善してくる症例があるのは事実です。しかし時にRSウィルス、百日咳、マイコプラズマ肺炎など下気道感染を併発していることがあります。残念ながら、これらの呼吸器疾患を耳鼻科で適切に診断、治療することはできません。いくら耳鼻科で鼻の治療をしてもこれらの疾患を治療したことにはなりません。
一方、小児科で全ての中耳炎を完璧に治療することにはやはり限界があると思います。私の知っている近隣の小児科の先生方は鼓膜をとてもよく診てくださる先生が多いです。中には「この先生、もしかして耳鼻科じゃないの?」というくらい正確に診断してくださる先生もいます。ただ、このような先生でも重症なケースに関してはやはり紹介してくださいます。
要は、小児科と耳鼻科では、オーバーラップする部分はあるが、単科で全てをカバーすることはできない、という事です。お互いに専門性がある、ということをご理解いただき、それぞれの「いいとこ取り」みたいな感じで受診していただくのが良いと思います。





| - | 21:09 | - | trackbacks(0) |
魚骨異物との闘い
魚の骨が喉に引っかかった・・・と受診される患者さんは意外と多いです。いわゆる「魚骨異物」と呼称されていますが、このような時に皆さんはどのように対処されますか?巷では「ご飯を丸呑みするとよい」といわれているようですが、これは本当に正しいのでしょうか?
答えは「ノー」です。というか絶対にやってはいけません。理由は刺さっている骨を金槌で叩くように、粘膜の奥に押し込んでしまう事があるからです。「オレはこの方法で取れたことがあるぞ」というお方、それはたまたまラッキーだっただけです。これからはお願いですからやめてくださいねラブ
不思議な事に、骨を取ろうとしてご飯を丸呑みしたという患者さんは非常に多く、ある意味驚いています。
そして何を隠そう、なんと私の娘もやっていました。
ある日、仕事が終わって帰宅すると、中学生の娘が半泣き状態で、「ウナギの骨がささって喉がチクチクするの。納豆を2パック丸呑みしたけどとれないよームニョムニョ」・・・
何故、丸呑みしたのが「納豆パック」なのか、理解に苦しみましたが、きっと中学生なりに一生懸命考えたのでしょう。口を開けさせると、扁桃にきらりと光る細い骨があり、ピンセットで摘出して終了。よかった、よかったチョキ
もしも魚の骨が刺さったとしたら、無理に取ろうとせず、耳鼻科を受診してください。診察の際には喉のどの部位に刺さったかが重要になります。口を開けてもらった状態ですぐに取れるケースもあれば、喉の奥の方だと、特殊な器具を使って取ることもあります。咽頭反射が強い人だと嗚咽を伴うので「たかが骨なのに意外とキツかったなあ」と感じることもあるでしょう。
喉の奥というのは、おそらく皆さんが想像する以上に入り組んでいて複雑な構造をしています。特にウナギなど細い骨だと粘膜の隙間などに隠れてしまい、すぐに発見するのが難しい事があります。やはり明視下にしっかり探して、確認したら器具で確実に取る、というのが間違いのない方法だと思います。
ただし時に遭遇するのが、「魚骨が粘膜に当たり、刺さってはいないが傷がついてしまった」というケースです。気合いを入れて探しても骨が見当たらず、傷っぽい所見がある、という場合には、抗菌剤を処方して経過をみることもあります。ちょっと微妙な感じですが、このあたりはケースバイケースになりますね。
| - | 17:36 | - | trackbacks(0) |
春です
最近は大分暖かくなり、そろそろ春本番ですね。吸い込む空気も春の香りがします。春と言えば桜です。私は桜が大好きです。見ているだけで癒されるし、時期的に新年度なので、気分も引き締まります。
クリニックの前に大きい桜の木があります。「しだれ桜」の一種と思いますが、大分花をつけてきました。きれいですねー 背景のビル群が何となくミスマッチな感じで、これまた妙によろしい。花見酒でもしたい気分になりますね。
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