院長ブログ

山本耳鼻咽喉科(東京都町田市)院長によるブログ。
お子さんと耳鼻咽喉科診療
耳鼻科はお子さんの患者さんが多いのが特徴です。当院にも連日多数のお子さんが受診されます。子供達から見て、耳鼻科はどのようなイメージなのでしょうか?
やはり「耳鼻科=怖い」というイメージを持つお子さんが多いのか、泣いてしまう場合が多々あります。私としては少しでも怖くないように工夫はしているつもりですが、耳鼻科診察の性質上、ある程度仕方のないことかもしれません。

お子さんといっても年齢に幅があるわけで、概ね2歳未満のお子さんですと反射のように泣いてしまうケースが多く、気を使いつつも必要な処置を手短かに済ませます。

問題は幼稚園くらいのお子さんです。
赤ちゃんではないから耳鼻科の空気を知っているし、何より力が強くて、一旦不穏状態になると診療どころではありません。
診察ではお互いに接近していることもあり、まー、叩かれるは、蹴られるは、罵声は浴びせられるは・・私の方が泣きたくなることがあります。

特に気を遣うのは医療に対してトラウマがある子供です。
診察室に入ってきた時から怪しい表情で、何もしていないのに泣き叫んだり、中には診察室から逃亡をはかる子もいます。
このようなケースではトラウマを解除することからはじめなくてはいけません。

まず保護者の方にトラウマを生じた経緯を教えていただきます。大抵は何らかの医療行為がきっかけになっているケースが殆どです。
例えば、鼓膜切開やインフルエンザの検査などが多いです(当院で行ったことも含めて)。
まあ、大人でもイヤな処置なのは確かですね。
まして相手はお子さんですから、一度生じたトラウマをなくすのは簡単ではありません。
私の経験では、時間はかかりますが「意外と怖くないんだなー」というポジティブな記憶を蓄積させるのが一番のように思います。
具体的にはしばらくの間、保護者の方と相談し、本人の反応を見ながら視診を中心にした診療をします。

3-6ヶ月くらいたつと、慣れてくるのか、大体のお子さんは泣かずに座れるようになってきます。
そうなればシメタものですね。あとはこちらのペースです。

巷では「泣き叫ぶ子供を押さえつけて(抑制して)診察するのはいかがなものか?」
という意見を耳にします。
ある意味「虐待」に近いニュアンスだと思いますが、私自身、子供を持つ親としてそのような気持ちがわからないでもありません。
ただ、耳鼻科医として考えれば、耳や鼻など細かいところをみるので、暴れてしまうと正確な所見が取れないし、何より無理な操作により思わぬ副損傷を生じるリスクを避けたいという思いもあります。

耳鼻科医、また一方では親の立場として、微妙なシチュエーションで診療しているという現実をご理解いただきたいと思います。

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