院長ブログ

山本耳鼻咽喉科(東京都町田市)院長によるブログ。
残ってしまった薬
例えば喉が痛くて病院を受診したとします。診察を受け、「扁桃炎なので薬を処方しましょう」ということになりました。処方内容としては、抗生剤、消炎剤、鎮痛剤、うがい薬など5日分です。
帰宅後、早速内服を開始。思いのほか回復が早く、3日目くらいで大分改善しました。「もう、薬はいいんじゃないかなあ」という感じになり内服を中止、残りの薬は押し入れの薬箱へ・・

問題はその後です。3ヶ月くらいたって、また体調が悪くなりました。「そういえば前に残った薬があったなあ、よくわからんけどとりあえず飲んどくか」
これが問題です。早く治したいという気持ちはわからないでもありませんが、このような薬の使い方は正直言ってお勧めしません。
処方というのは、診察をして、所見をとり、病状に合わせて考えるものです。病状というのは毎回同じとはかぎりません。病態が似ていても程度により変わることもあります。適切な投薬内容は変化するものです。
特に抗生剤の安易な使用は要注意です。抗生剤は使用するタイミングが重要ですし、中途半端(例えば1回だけ内服するとか)に使用するといわゆる「耐性菌」といって、抗生剤に抵抗して効かなくなる菌の発生を惹起することになります。「抗生剤は万能薬」と思っておられる方がいますが、そもそも感冒の殆どはウィルス感染なので、初期に抗生剤を投与しても無効です。
きちんと受診していただいて、投薬が必要と判断された時に、「実は○○という薬が余っているが、使用してよいか?」と確認したうえで使用するのがベストだと思います。


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